基本情報
「札の辻スクエア」は、「札の辻交差点」にある「『港都税事務所』跡地と『三田警察署』跡地」で現在建築中の、12階建て 港区複合施設 です。
愛称募集した結果、2020 年(令和 2 年) 12 月 16 日、「札の辻スクエア」に決定しました。※それまでの名称は「芝五丁目複合施設」でした。
開設は、2022 年(令和 4 年) 4 月を予定しています。
何のための施設なの?
港区の産業と学びを⽀え、にぎわいを創出するための施設です。
産業
「(仮称)港区立産業振興センター」 = 「港区立商工会館」+「港勤労福祉会館」
学び
港区立三田図書館
まちのにぎわいを創出する
民間連携床。※予定していた公募スケジュールを一旦延期しています。
紹介文
区は、新たな産業振興の拠点となる「(仮称)港区立産業振興センター」と利用者からの新たなニーズに対応するため移転・改築する「港区立三田図書館(以下、「新三田図書館」)」、その他、区民の豊かな暮らしやまちの魅力を高める機能も備えた複合施設の整備を進めています。
用途
事務所、集会所、図書館、物品販売業を含む店舗、飲食店、駐車場、駐輪場
高さ
58 m
※最高 67.03 m
構造
鉄筋コンクリート造(RC造)
※一部鉄骨造(S造)
敷地面積
2291.85 平方メートル
建築面積
1,882.88 平方メートル
延床面積
18,323.8 平方メートル
建築主
港区長
設計者
株式会社アール・アイ・エー 東京支社
施工会社
イチケン・徳倉・田中JV
※JV(ジョイント・ベンチャー、共同企業体)とは、(建設企業が単独で受注及び施工を行う通常の場合とは異なり、)複数の建設企業が、一つの建設工事を受注、施工することを目的として形成する事業組織体のことです。
※ 85 億 8,600 万円で落札しました。
フロア構成
8 F ~ 11 F
(仮称)港区立産業振興センター
港区の「企業・人・地域の力」を一つに結び付ける未来発展型の産業振興拠点施設です。
常に変化し続ける社会経済情勢に即応できる最新の情報や技術を提供します。
約 4,300 平方メートル。
4 F ~ 7 F
新三田図書館
多くの利用者に親しまれてきた「三田図書館」が、出会いと発見にあふれ、未来を開く「学び」を支える場として、移転開設します。
港区立図書館で最大の規模となり、複合施設と連携したビジネス支援機能を強化します。※ 40 万冊収蔵スペースを確保します。
約 4,300 平方メートル。
2 F ~ 3 F
まちのにぎわい創出の場(民間連携床)
複合施設として産業振興センターや図書館との相乗効果や集客力も期待できることから、区民の豊かな暮らしやまちの魅力を向上するためのにぎわいを創出する場として整備します。
面積 1,519.75 ㎡( 2 階 761.95 ㎡ + 3 階 757.8 ㎡)。
1 F
エントランスホール
自転車駐車場
そもそも何があった場所なの?
かつてこの地には、「第一京浜」沿いに 「東京都港都税事務所」「三田警察署」が、両者の奥(JR線側)に「三田自動車練習所」がありました。
しかし、3つの建物は全て解体されているため、周辺景色は一変しています。※さらに言えばその両隣も解体されました。
「三田自動車練習所」跡地には、2012 年に「三田ベルジュ」が竣工しました。
東京都所有地だった「『東京都港都税事務所』跡地と『三田警察署』跡地」は、土地交換した結果、港区所有地となり、一体開発されることが決定しました。
現在(2021/1/4)、芝五丁目複合施設である「札の辻スクエア」を建築中です。
年表
1998 年(平成 10 年) 3 月
港区は、「港区立城南中学校(六本木6-8-16)」と「港区立三河台中学校(六本木4-7-14)」を廃止しました。
1998 年(平成 10 年) 4 月 1 日
港区教育委員会は、「港区立城南中学校(六本木6-8-16)」と「港区立三河台中学校(六本木4-7-14)」を統合し、「港区立六本木中学校(六本木4-7-14)」を開校しました。
2000 年(平成 12 年) 2 月 28 日
「港区立六本木中学校(六本木4-7-14)」は、「旧城南中学校跡地(六本木6-8-16)」に建築された新校舎へ移転しました。
2007 年(平成 19 年) 7 月 31 日
「警視庁」は、「港区芝5-36-3」にあった「三田警察署」の庁舎を「港区芝浦4-2-12」へ移転しました。
2007 年(平成 19 年) 11 月 6 日
港区は、「(仮称)港区産業振興センター構想に関する基本的考え方」を作成しました。
2008 年(平成 20 年) 2 月
港区は、「芝5-36-4」に、緊急暫定保育室である「札の辻保育室」を開室しました。
2008 年(平成 20 年) 3 月
港区産業振興課は、港区中小企業振興審議会の答申に基づき、港区の産業振興の拠点として、各種施策を体系的・戦略的に実施するため、港勤労福祉会館の改築または大規模改修を前提とした「(仮称)港区立産業振興センター整備基本構想」を策定しました。
2008 年(平成 20 年) 11 月
港区は、「(仮称)港区立産業振興センター整備にかかる港勤労福祉会館利用可能性調査」を行いました。
その結果、港勤労福祉会館各設備の老朽化に伴う全面改修の必要性等が判明したため、港勤労福祉会館を活用する整備を困難と判断しました。
2010 年(平成 22 年) 1 月 4 日(月曜日)
「東京都港都税事務所」は、新庁舎(港区麻布台三丁目5番6号)での業務を開始しました。
2011 年(平成 23 年) 2 月 23 日
港区議会 平成 23 年 第 1 回 定例会
旧三河台中学校跡地は、芝五丁目の東京都所有の旧港都税事務所及び旧三田警察署の跡地と交換します。
芝五丁目用地は、仮称港区産業振興センター及び自転車等駐車場の整備に向けて取り組みます。なお、暫定活用として、急務の課題である田町駅西口周辺の放置自転車解消のための暫定自転車等駐車場として、また、都営住宅芝五丁目アパート一号棟の耐震補強工事に伴う芝保育園及び「みなと子育て応援プラザPokke」の仮設として活用します。
2011 年(平成 23 年) 10 月
東京都と港区は土地交換を行いました。
| 旧三河台中学校跡地 | 旧港都税事務所跡地 | 旧三田警察署跡地 |
所在地 | 港区六本木4-7-14 | 港区芝5-36-5 | 港区芝5-36-3 |
土地交換前 | 港区有地 | 東京都有地 | 東京都有地 |
土地交換後 | 東京都有地 | 港区有地 | 港区有地 |
2015 年(平成 27 年) 9 月
港区は、「芝5-36-4」に開室していた「札の辻保育室」を閉室しました。
2015 年(平成 27 年) 10 月
港区は、「芝五丁目複合施設整備基本計画(素案)」を作成しました。
2015 年(平成 27 年) 11 月
港区は、「芝5-36-4」に、緊急暫定保育室である「芝五丁目保育室」を開室しました。
また、「東京港都税事務所」跡地である「芝5-36-5」に、「田町駅西口第1暫定自転車等駐車場(自転車 247 台、バイク 8 台)」も開場しました。※「田町駅西口第1暫定自転車等駐車場」は、現在(2021/1/4)は「港区芝五丁目37番先」にあります。
2016 年(平成 28 年) 1 月
港区は、「芝五丁目複合施設整備基本計画」と「芝五丁目複合施設整備基本計画 概要版」を作成しました。
2018 年(平成 30 年) 5 月 31 日
「芝五丁目複合施設新築工事」を、9 時に、開札しました。
その結果、「イチケン・徳倉・田中建設共同企業体」が、85 億 8,600 万円で落札しました。
契約番号
30港契約第0040000026号
履行場所
東京都港区芝五丁目606番1、606番5
納入・履行期間
H30/06/01からH33/11/26まで
2018 年(平成 30 年)上旬
「芝五丁目複合施設」新築工事を着工しました。
2020 年(令和 2 年) 2 月
港区は、港区芝五丁目複合施設の2・3階(民間連携床)の事業者を公募しました。
2020 年(令和 2 年) 4 月 29 日
港区は、港区芝五丁目複合施設の2・3階(民間連携床)の事業者公募を延期しました。
更新日:2020年4月29日
港区芝五丁目複合施設の2・3階(民間連携床)の事業者公募を延期します
令和2年2月から行っていた本件の公募につきましては、予定を一旦延期し、内容を調整した上で再開することとします。
昨今の新型コロナウイルス感染症に係る社会経済状況の悪化に伴い、各応募事業者からは応募辞退届が提出されており、企画提案には至りませんでした。
このため、予定していた公募のスケジュールを一旦延期し、改めて内容を整理した上で再度実施することとします。
公募スケジュールは、今後の社会状況等を踏まえて調整します。決定後、改めてお知らせします。
2020 年(令和 2 年) 8 月 11 日(火曜日)
港区は、2022 年(令和 4 年) 4 月を開設予定としている「芝五丁目複合施設」の愛称募集を開始しました。
芝五丁目複合施設の愛称を募集します
令和4年4月に開設予定の芝五丁目複合施設の愛称を募集します。愛称は、建物に表示する他、区の刊行物や港区ホームページ等で幅広く活用します。
対象
区内在住・在勤・在学者
応募期間
2020 年(令和 2 年) 8 月 11 日(火曜日) ~ 9 月 10 日(木曜日)
表彰及び副賞
賞状と区内共通商品券3万円分
結果発表
11 ⽉下旬予定
2020 年(令和 2 年) 9 月 10 日(木曜日)
港区は、2022 年(令和 4 年) 4 月を開設予定としている「芝五丁目複合施設」の愛称募集を締め切りました。
2020 年(令和 2 年) 12 月 16 日
芝五丁目複合施設の愛称を「札の辻スクエア」に決定しました。
受賞者の表彰式を開催しました。
更新日:2020年12月16日
芝五丁目複合施設の愛称が「札の辻スクエア」に決定
受賞者の表彰式を開催しました
芝五丁目複合施設が令和4年4月に開設します。複合施設の愛称公募では多くの皆様から174作品の応募をいただきました。選考にあたっては、外部委員4名、内部委員4名による「芝五丁目複合施設愛称選考委員会」を設置し、厳正な審議を行い、宮内正英(みやうち まさひで)さんの作品「札の辻スクエア」を愛称に決定しました。
作者の宮内さんには、港区長より表彰状と、副賞が贈呈されました。
表彰式の概要
開催日時:令和2年12月16日(水曜)午前10時~10時20分
場所:港区役所区長室
愛称の意味、選考の理由
・江戸の玄関口だった「札の辻」の名を残したい。(愛称作者)
・「札の辻」の名称は、地元の方々にも慣れ親しんだ地名であること。(選考委員)
・かつての東海道の入り口であり、高札場が設けられた歴史的経緯があること。(選考委員)
・「スクエア」には人々が集う意味もあり、新施設に相応しい。(選考委員)
2021 年(令和 3 年) 11 月下旬
「芝五丁目複合施設」新築工事完了予定です。
2022 年(令和 4 年) 4 月
「芝五丁目複合施設」を開設予定です。
感想
10 年以上
「東京都港都税事務所」が移転したのは、2010 年。
「三田警察署」が移転したのは、さらにさかのぼって 2007 年。
(諸事情があったことは容易に推測できますが、それにしても、)本当に 10 年以上も年月が必要なプロジェクトだったのかという気はします。
東京都と港区は土地交換を実施
2011 年に、東京都と港区は土地交換を行い、それが全ての契機となっているわけですが、民間企業のようにニュースリリースを発行しているわけではないため、いつ頃どういう経緯で計画されたのか、(私は)詳細を把握できませんでした。
港勤労福祉会館は、どうなったの?
そもそも、港区は当初、港勤労福祉会館(芝5−18−2)を改修して、延べ約 4,000 ㎡の産業振興センターを設置する予定でした。
港勤労福祉会館が「産業振興センター」として利用可能か調査・分析することを目的として、2008 年には、「(仮称)港区産業振興センター整備にかかる港勤労福祉会館利用可能性調査業務」 の委託事業者を、実際に募集したりもしています。
しかし調査の結果、「港勤労福祉会館各設備の老朽化に伴う全面改修の必要性等が判明したことから、港勤労福祉会館を活用する整備は困難と判断しました」。
だから私はてっきり、港勤労福祉会館を解体して新たに立て直したのだろう、と思っていたのですが、必ずしもそういうわけではないようです。
「港区立港勤労福祉会館内部等改修工事監理等業務委託」開札を公開しているので、もしかすると内部等改修工事だけを行ったのかもしれません。
履歴を追うのは大変です
2013 年(平成 25 年) 2 月中旬までは、「芝5-36-4」に「(仮設)芝保育園」もありましたが、開設年月日は分かりませんでした。